「直、お腹減ってきただろ?」





先生は私のお腹を触りながら、私の顔を覗き込み、ニヤリと笑う。





「うん。どうしてわかったの?」




「何でもわかるよ」






繋いでいた手を離し、また腰に手を回した先生。




ちょっと強引に引き寄せる先生に、ドキドキしちゃう。






「いいとこ、連れて行ってやる」





少し早足で歩く先生。






いいとこ?



どこだろう??






予定ではこのまま宿に帰って、のんびりするはずだけど。