“大好き”



遠かった先生のジャージ。


先生は白が似合う。



真っ白なジャージを着た先生が、いつになっても大好きなんだ。




あれから、どれくらい時間が経ったんだろう。







■■■







花火の匂いがいつまでも鼻の奥から消えなかった。



先生とふたりきりの線香花火。



花火の匂いと共に、あの時の先生の優しさが私を包み込んだまま。





またオレンジジュースを飲む。




「行ってくる。今日は、ゆっくりしとけよ?」




行ってらっしゃいのキスをした私をぎゅっと抱きしめてくれた先生。