「眠れないのか?」
声をかけてくれた先生に抱きついた。
大好きな大きな胸板。
足を絡めてくっつくと、先生が抱きしめてくれる。
「どした?」
眠い先生の“どした?”は特別かわいいんだ。
「先生以外の先生は、奥さんを大事にしてる?」
回りくどい聞き方をしてしまったのに、先生は優しく答えてくれる。
「喜多先生は大事にしてるかな。他の先生はよく知らないけど、なんだかんだ言ってみんな奥さんが大事だよ。俺は特別だけどな」
「良かった」
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