「お待たせしました!!鴨ラーメンです」




顔を見合わせる。




「うっまそぉ~」





ラーメンの上には、九条ネギが山のように盛ってある。


その下の鴨は、分厚くてジューシーだけど、あっさりしている。




「絶品だな~!この店、全部美味しかったな」



「うん。美味しすぎる!先生がこの店見つけてくれたんだよね、本当にありがとう!!」





あっという間に鴨ラーメンを食べてしまった俺達。




店長さんから、サービスで小さな柚子シャーベットを出してもらった。





俺と直の心の中にしっかりと刻まれた。



この店、この味。この雰囲気と、店長さんの優しさ。





「また京都に来た時は必ず寄ります!!」




店長さんにそう言うと、覚えておきますと笑顔で頭を下げてくれた。






俺達の京都の旅。



最高にうまくて、最高に楽しい。