-直との旅- 【先生目線】
釜めしを満喫した俺達は、壁にもたれて一息つく。
「最高だったな。この釜めし」
鴨の他に季節の野菜がたくさん入っていて、薄味なのにしっかり味がしみ込んでいて最高にうまかった。
マツタケと栗、パプリカ、おくら、なす・・・・・・
こんな釜めしは初めてだった。
「この釜めしまた食べに来ようね」
直は、ちょっぴり赤い顔をして、なくなった釜めしの中を覗き込む。
この後は・・・・・・
俺が考えた京都の夜プラン。
夜景が見えるムード満点のカフェバーでも連れて行こうかなと考えていた。
「直、まだ食べるの?歩けるかぁ?」
締めの一品に、鴨ラーメンが食べたいと言う直。
そりゃ俺だって食べたいんだけど。
「歩けなくなったら抱っこして」
「本気で言ってる?俺、本当に抱っこしちゃうから」