「今から思えば、結構お前も積極的だったぞ。俺が寂しい時に、いつも声をかけてくれた。あの時もそうだった。俺が夕日を見てる時。どうしようもなく寂しくて・・・・・・あの時、いきなり俺の背中に触れたのは、反則だろぉ?」 今でもよく覚えてる。 あの背中。 白いジャージを着た大きな背中。 寂しそうな背中。 あの夕日を見つめる瞳。 横顔。 あの時、先生は七緒ちゃんのことを想っていたんだろうな。