「高校生のお前は、“新垣先生と仲良くなれますように”って縁結びのお守りを買うんだろぉ?」




「えっ!!どうしてわかるの?」




「わかるよ。お前なら絶対やりそうだもん。で、俺もこっそりお守りを買ってたりしてさ。修学旅行の夜にお互いに渡し合って・・・・・・みたいな」






きゅんきゅんする。




修学旅行のスキーの夜、こっそり抜け出して真っ白な雪のゲレンデを見つめたね。



場所が違っても、きっと素敵な思い出ができたんだろうな。






「でも、京都だったら・・・・・・そのまま直をさらって、どこかに消えてたかもな」





先生はそんなことを言いながら、抹茶オーレを一気に半分も飲んだ。