身軽になった私達は、静かな庭を抜け、京都の街へと繰り出した。
行ってみたいお寺はたくさんあった。
縁結びや子宝の神社とか、世界遺産になっているお寺とか・・・・・・
でも、やっぱり・・・・・・旅と言えば、“おいしいもの”だよね。
「ここらへんじゃないか?」
不規則な石畳が続く小道。
松の木が道まで伸びていた。
小さなお茶屋さんを発見。
「あ!ここだよ!!」
「じゃあ、早速食べるか!!」
雑誌に載っていて、絶対に食べたいと言っていたわらび餅。
普通のわらび餅よりももちもちしていて、お茶の香りがすると書いてあった。
靴を脱ぎ、畳の部屋へ。
数人の外国人の方が奥の方で写真を撮っていた。
低い天井に、静かなせせらぎの音。
先生は、天井に頭がぶつからないように、体を丸めて歩く。
「なんか、いい感じだね」
「ああ、京都って感じだな」
私達は、また半分こ。
欲張りな私の為に・・・・・・
「わらび餅とところてんひとつずつ。それと、アイス抹茶オーレふたつ」