―刺激―
2日連続で真由美さんが会社を休んだ。
社内も、何かあったんじゃないかとザワザワしていた。
「俺達だけは信じててやろうぜ」
そう言ったのは、沙織が狙っている大野さんだった。
大野さんと真由美さんは同期入社で、とても仲が良かった。
「はい!!」
私がそう返事をすると、周りの人達も、そうだなと言って頷いた。
私達は同じ部署でいつも真由美さんと一緒にいた。
他の部署の人がどう思おうと、私達だけは真由美さんを信じていたい。
家に帰っても、何だか元気の出ない日々が続いていた。
「そういう噂が好きだからな、人間は」
先生は、あまり学校の他の先生の噂を話したりはしない。
「本人同士しかわからないことだから、俺は噂は好きじゃないけど」
そう言って先生は、テレビを消した。