沙織は、ゆかりや桃子とは全く違うタイプの女の子だった。
どちらかと言うと、依子やあゆみタイプ。
ズバズバ物を言える性格だけど、ちゃんと気遣いもできて、付き合えば付き合う程に沙織の良さがわかってくる。
今では、沙織もとても大事な友達なんだ。
「旅行前に一緒に買い物行こうね!」
沙織は、アイスコーヒーを飲みながら、ウキウキしたような表情を浮かべた。
まだまだアイスコーヒーが美味しい気温。
私もミルクをたっぷり入れて、アイスコーヒーを飲んだ。
「せっかく行くんだから、楽しい思い出にしたい。真由美さんも一緒だといいな」
この会社に入社して、一から全部教えてくれたのが真由美さんだった。
私の居場所をちゃんと作ってくれて、いつも私を守ってくれる存在だった。
憧れの先輩であり、憧れの女性。
だから、信じてる。
何があったのかわからないけど、真由美さんは真由美さんだもん。
だから、信じる。