「あ~、やっぱり次の恋探すならコンパかな。直、誰も紹介してくれないんだもん」
沙織に紹介したいようなイイ男は私の周りには要君しかいなかった。
「だって、本当にいないんだよ。ごめんね」
でも、要君を紹介するのは絶対にだめだと思った。
私が紹介することはできないけど、誰か見つけて欲しいな。
「先生の後輩とかかっこ良さそうなのに」
「それが、写真とか見てても全然かっこいい人いないんだよ」
「ははは。そう言われてみたら、高校の時の先生ってほとんどダサかったもんね」
沙織とモミジが重なる。
私を気遣って、笑顔を向けてくれる。