先生に両手を掴まれて、お風呂場まで連れて行かれた。
「お風呂でゆっくり聞かせてもらうから」
先生、ごめんね。
こんな風に先生にバレちゃうなら、最初から正直に話しておけば良かった。
ごめんなさい。
湯船に向かい合って座る。
ラベンダーの入浴剤の香り。
乳白色に染まるお湯。
「直のそういうところ、嫌いじゃないよ」
先生は、うつむいたままの私の頭の上にお湯をかけてにっこりと笑った。
うぅ。
先生、やっぱり最高に好き。
大好き。
「何となく想像はつくけど・・・・・・俺が聞きたくないような内容なんだろぉ?」