「本気で好きなんだな・・・・・・」




「好きなのかどうかよくわからない。でも、水谷先生がいなかったら俺は学校を辞めていたかもしれない。それに、学校が好きだとは思えなかった」




水谷先生というのは、保健室の先生の名前。



何年か前に結婚したはずだ。


まだ20代だったと思う。




「それは伝えるべきだと思うよ。ちゃんと・・・・・・」



「でも、困らせたくない。あの人、優しいから絶対に悩むと思うんだよ」



「お前、優しいんだな。ちゃんと相手の気持ち考えて・・・・・・えらいじゃん」





確かに結婚している水谷先生が、生徒から告白されたら困ってしまうかもしれない。




でも、答えは決まってる。



それは告白する生徒側もわかってる。