「そうだよね・・・・・・」
「でも、直って人妻になってもモテちゃうんだね。人妻だから余計にモテるってのもあるかも。手に入らないからこそ!」
クリームたっぷりのドーナツを口へ運んだゆかりはいたずらっ子のような笑顔を見せた。
「そんなことないよっ!!もう、ゆかりったら」
「でもさ、彼氏欲しい時は見つからないのに、彼氏ができた途端にいろんな男に声かけられたりするって言うじゃん。そういうのあるのかも」
そういえば、桃子も翼先生と付き合いだしてから、他の男の人に告白されたって言ってたっけ。
「難しいねぇ・・・・・・」
私は、ゆかりが半分くれたクリームたっぷりのドーナツを食べながら、天井を見上げた。