「岡崎先生、ハマっちゃいそうじゃない?」



俺も直も同じ心配をしていた。



女性に慣れていない岡崎先生。相手は、学校でも目立つタイプの生徒。



天真爛漫で自由なタイプの彼女に好きだと言われ、そのまま彼女に溺れてしまわないかと心配だ。




「そう考えると、先生はモテていて良かったのかな。女性に慣れていない人だったら告白されるたびにその気になっていたかもしれないもん」




「俺は大丈夫だよ。だって、直に会うために生まれてきたんだから」





直は、目を合わさずに黙々と餃子を食べ続けた。




「あれ?直、照れたの?」



「もうっ!!」