「好きな人ができた・・・・・・とか?」
「いえ。あの・・・・・・絶対にだめだってわかってるんですけど、どうしたらいいのかわからなくて。初めてのことで・・・・・・」
顔を真っ赤にして、汗をかきながら話す岡崎先生。
俺は、ピンと来た。
もしかして・・・・・・
「相手・・・・・・まさか、この高校の生徒か?」
珍しいことじゃない。
生徒と結婚した先生は俺も何人か知っているし、俺自身だってそうだから。
でも、岡崎先生はそういうタイプに見えなかった。
「昨日、告白されたんです。3年の生徒に・・・・・・それまで何とも思っていなかったのに、急に意識してしまって、普通に授業ができなくて。彼女を見るとドキドキしちゃって・・・・・・こんなこと絶対にだめだってわかってるのに、気になってしまって」
俺達は教官室に着いた。