帰り道、ゆかりとのんびりと星空を見上げた。
「綺麗だね~、星!!」
「本当だぁ~!先生に見せたいな」
今日は、新しく来た高校の英語の先生との飲み会で遅くなる。
最近は、そういう時は友達と過ごすようにしている。
ひとりでいると、いろんな妄想をしてしまって苦しくなるから。
まだまだ弱いんだよね。
「さっき話してたことだけどさ。私達って好きな人から選ばれたってことだよね」
ゆかりが星空を見つめたまま呟いた。
「うん。そうだね。たくさんいる女の子の中から選んでくれたんだもんね」
「だから、大事にしないと。もう絶対にたっくんと離れちゃいけないって思う」
「そうだよ。もうゆかりが苦しむ姿は見たくない」