依子は、私とゆかりを交互に見ながら、ポツリと呟く。




「言わせてもらうけど、龍の元カノ・・・・・・ゆかりだよね」





一瞬の沈黙の後、依子とゆかりが笑い出す。





「あはははは。そうだった!!忘れてた!!」




「忘れないでよ!!いちおう、ゆかりが龍の最初の女なんだから!!」





不思議な縁で結ばれた龍と依子。


たっくんとゆかりもそう。



みんなみんな、いろんな偶然が重なって、運命の人に出会う。






「ま、今が幸せならそれでいいよね」



「うんうん」



「たっくんがフッた女の子の分まで私が幸せになればいいんだ!」





そうだね。



先生に片想いしているたくさんの生徒の想いを無駄にしないように、しっかりと先生を愛していこう。