山畑先生も、俺と同じで高校のイベントを大事にする先生だった。


文化祭にかける意気込みを聞いていると、俺も頑張ろうと思える。





「せっかくこの高校に来てくれたんですから、期待してますよ。生徒の心はもう掴んでるみたいだから、大丈夫ですよ」




「そうだな。俺が来て良かったと言ってもらえるように頑張るよ。今日は、本当にすまなかった。軽い気持ちであの店を選んだけど・・・・・・」



恥ずかしそうに髪をかかきあげた山畑先生は、荒井先生と目を合わせた。




俺は感じていた。


さっきまでとは違う何かが俺達に芽生えたこと。




「次回は、居酒屋かどこかでお願いします」




「はは。そうだな!!」