酔いがさめた荒井先生と4人で、それからしばらく真剣な話をした。



10月の文化祭の話とか、今起きている学校での問題とか、いろんな話をした。






「授業中の携帯電話もどこまで注意すればいいか悩みます。僕は生徒にナメられているから結構辛いです」




荒井先生は、コーヒーを飲みながらため息をつく。




「そうだな。取り上げたこともあるけど、保護者から返せと苦情の電話があったこともある」



「難しい問題ですね。俺の場合は体育なので携帯で注意することはないですけど」



「携帯が大事だってこともわかるからな。俺達が高校の頃に携帯電話があったら、絶対に授業中でも使っていたと思うし」



山畑先生のそういう考え方が、生徒に受け入れられる所だと思った。