ずいぶん酔っ払っている荒井先生は、足取りがフラフラしていた。




「あ、ちょっと待って!!」




スタスタと歩き出す喜多先生と俺を追いかけてきた山畑先生。





「俺も帰るわ。新垣先生の話聞いてたら、自分が最低な男に思えてきた」





キャバクラに行くと張り切っていたのに、山畑先生は気まずそうな表情でそう言った。



荒井先生はまだキャバクラに行きたいようだったが飲みすぎだからと説得し、俺達は4人で歩き出した。




俺は喜多先生に目配せしてから、山畑先生に声をかけた。





「俺と喜多先生、軽くコーヒーでも飲んで帰ろうかと思ってるんですけど、一緒にどうですか」




「お~!いいね。俺達もお邪魔しちゃっていいですか?」





「もちろんいいですよ」