”外に出たらメールして”


−−−−−−−−パチン。



今日は、晃くん達のライブの日。真麻からのメールを確認して外に出た。



あ…

私のいる位置から少し離れたところに、碧伊サン発見。

っていっても、頭の辺りしか見えない。


ファンのコ達だろうな。
すっかり、囲まれてる。

私は、右手に持っている箱を見た。
実はあの日、作っちゃったんだよね。
”シュークリーム”



べ、べっ、別にさ!
碧伊サンの為じゃなくて、ノリで作ったっていうか…

そう!!!
みんなで食べようと思っただけだしッ!!

うん。そうだよ。



『プッ。何してんの?百面相?』











『ふぇ?』








勢いよく、見上げたら碧伊サンの顔が…






うわっ!!!!!!!!


ち、ちっ、近いですってば!!







『――ヘンなやつだな。』


そんな言葉と一緒に、碧伊サンの指が頬に触れた。