「んだよ、うぜーな。」

佐藤という男も負けずに言い返すけど後ろに下がって言い、そのままどっかへ行った。


「あ、あの…ありがとうございました。」


すかさずお礼を言うとフジという人はこっちを見てわたしの頭をポンポンと叩き、


「お礼にさ…」


そう言うとわたしの耳でコソコソっと喋った。


「んなっ！！そんなこと！！！出来……━━」


「頼んだよ♪壮陛喜ばせてやって。」


そう言うと笑顔で去って行った。


そんなこと…出来ないよ！！！！！


「鈴、今の人知ってる？？」


涼子ちゃんが鈴ちゃんに聞いた。

名前はえ～と…確か……━━


「今のは藤原修二。涼風の唯一の友達よ。」


藤原くんだ！！思い出した！！

あの人が…

わたしは初めて見た。


「か、かっこいい…。一目惚れしちゃった。」


涼子ちゃんは藤原くんの後ろ姿を見ながら呟いた。


「「え！？」」


鈴ちゃんと同時に同じ言葉を発したのは言うまでもない。

わたしが同じく一目惚れしたとき２人が同時に言葉を発した気持ちがすごくよくわかった。