考えても、考えてもやっぱりあいつは誤解してる気しかしなかった。

どうやったら、あいつを守れる?

そばにいてやる?

いや、そんなことしたらあいつはからまれるだろう。


あいつから離れたらいい??

そうだ、あいつと縁を切れば別に何も被害はないだろう。

もう話すのはやめよう。

屋上にももう行かないでおこう。

修二といればいいんだ、昼休みに。

そういえばあいつ、隣の席が菜穂って今日知ったらしく、なにか言いたげだったな。

なんだったんだ??



こんな別のことを考えてたのに、別なことなのに菜穂に繋がっていき、考えれば考えるほど俺の手はあいつを欲した。

チラッとあいつを見ると後ろ姿だったけど、一瞬、綺麗な横顔が少しだけ見れた。


無理だと思った。

そして俺はあいつを強引に屋上へ引っ張っていって…告白した。

逆にさせたようなもんだけど俺は俺がしたって思ってる。


不器用だって自分でわかってるけど、精一杯の言葉で。


それにしても腰抜かすとかおもしれぇ奴。

ほんとあきねぇ。




でも、これからは守ってやろう。

一緒にいるだけじゃなく、色んな奴から。

そしてもう一度、信じてみよう。

女を。

あいつなら大丈夫な気がするから。