その後、涼子ちゃんや鈴ちゃんと一緒に時間を潰した。

涼子ちゃんは

「さっき!!涼風笑ってたじゃない!!大きな進歩よ!!」

って興奮してたけど今のことを話すと苦笑いされた。


そしてさっきいた4人が何度もわたしを見てた。

怒りの表情で…。


「涼子ちゃん、わたしいじめられると思う??」


「へ??」


わたしがこんな質問をしたら涼子ちゃんは素っ頓狂な声をあげた。

それと同時に鈴ちゃんもわたしを驚いたように見た。

あの4人のこと、話した後だったしなんかそんな気がして聞いたのに。


「だってあの人らわたしをすっごい睨んでるし、そうなるのかもしれないとか思っちゃって。」


そう言うと鈴ちゃんは読んでた本を机に置いてゆっくり言った。


「あいつらがそんなことしたらわたしが許さないから安心しなさい。弱みならいつでも持ってきてあげるんだから。」


「わたしもどんな手使ってでもさせないから安心して♪菜穂ちんに手出させないから♪」


この2人の目が強くて、そして心強さを感じてわたしの痛かった胸は少し和らいだ。

それと同時に瞼が熱くなった感じがした。


「菜穂、泣いたら承知しないわよ。」


冷たい鈴ちゃんの言い方だけど暖かさは感じてる。

涙をこらえて一生懸命笑ってお礼をわたしは言った。