そんなとき、周りに人が集まってきた。

女の子が4人。

涼風くんの周りに。


「壮陛くん、誰と同じ班になったのぉ~??」


そう言う人もいれば、わたしをキツく睨む人も。


涼風くんはさっきまで笑ってくれてたのにまた無表情になって前を向いて肘をつくいつものスタイルになった。

もっと話したかったのに。


「壮陛くん、今日遊び行こうよぉ~。藤原くんも一緒にいいからぁ~。」

猫なで声ってこういう声だなぁってしみじみ思った。


「うぜーな。行くわけねーだろブス。消えろ。」


低く怒った声で涼風くんは威嚇してた。

ほんとにシェパードみたいに…。


「なんでクリスティアーノさんとは話してわたしたちとは話してくれないわけぇ?」

次はわたしにふってきた。

わたしは驚いてそっちを見るとみんなしてわたしを睨んでた。

そしてチラッと涼風くんもこっちを見て言った。