指輪を手に取り、震える手で内側を見た。
そこに書いてあった言葉は”Never give up”。
「Never give up.」
涙を流しながら小さな声で口に出すと
「は?」
ってフジくんが不思議そうに聞いてきた。
「書いてあるの。Never give upって!!」
「あきらめるな、か。菜穂ちゃんがあっちでくじけたりする姿、あいつ想像してたんだろうな。」
もう言葉にならなかった。
壮陛、わたしのこと考えて彫ってくれたの??
あきらめないで、頑張れって応援のために彫ったの??
──壮陛の口から…
──すべて聞きたかったよ…。
神様、わたしはあなたを恨んでます。
でも…もし、わたしの願いを叶えてくれるなら取り消します。
そこに書いてあった言葉は”Never give up”。
「Never give up.」
涙を流しながら小さな声で口に出すと
「は?」
ってフジくんが不思議そうに聞いてきた。
「書いてあるの。Never give upって!!」
「あきらめるな、か。菜穂ちゃんがあっちでくじけたりする姿、あいつ想像してたんだろうな。」
もう言葉にならなかった。
壮陛、わたしのこと考えて彫ってくれたの??
あきらめないで、頑張れって応援のために彫ったの??
──壮陛の口から…
──すべて聞きたかったよ…。
神様、わたしはあなたを恨んでます。
でも…もし、わたしの願いを叶えてくれるなら取り消します。