残り少ない日本の生活。
通夜・葬儀の参列となった。
愛する人の旅立ち。
どうして??
わたし、ずっと会えると思ってたのに。
壮陛と話したいこと、たくさんあったのに。
やっと…素直になれるって思ってたのに。
「菜穂ちゃん…──」
話しかけてきたのはフジくんだった。
葬儀が終わり、涼子ちゃんと鈴ちゃんとフジくんと帰ってたときのこと。
「ごめん、ちょっと2人で話したいから。涼子たち先帰ってて。」
これに涼子ちゃんは頷き、わたしとフジくんは喫茶店に入った。
制服姿はわたしたちだけだった。
「大丈夫…??って…──そんなわけないよね。」
フジくんは持ってきてもらったお冷をグイッと一気飲みした。
これからたくさんのことを話すというように。
「壮陛さ、ずっと菜穂ちゃんのことばっか考えてたよね。」
そう言うとフジくんは笑った。
──わたしは笑えないよ。
そんなこと言われるとまた涙が浮かぶ…。
「実はさ、俺最初菜穂ちゃんのこと可愛いってあいつに言ったんだわ。でもあいつ、絶対協力しねぇって言ったんだ。珍しいなぁって思ってた。」
黙ってるわたしにフジくんはずっと続けた。
「そしたら俺の女とか言うし。あれにはビビったよ。」
そう言うとまたお冷を注文したフジくん。
黙ってわたしはその光景を見つめてた。
通夜・葬儀の参列となった。
愛する人の旅立ち。
どうして??
わたし、ずっと会えると思ってたのに。
壮陛と話したいこと、たくさんあったのに。
やっと…素直になれるって思ってたのに。
「菜穂ちゃん…──」
話しかけてきたのはフジくんだった。
葬儀が終わり、涼子ちゃんと鈴ちゃんとフジくんと帰ってたときのこと。
「ごめん、ちょっと2人で話したいから。涼子たち先帰ってて。」
これに涼子ちゃんは頷き、わたしとフジくんは喫茶店に入った。
制服姿はわたしたちだけだった。
「大丈夫…??って…──そんなわけないよね。」
フジくんは持ってきてもらったお冷をグイッと一気飲みした。
これからたくさんのことを話すというように。
「壮陛さ、ずっと菜穂ちゃんのことばっか考えてたよね。」
そう言うとフジくんは笑った。
──わたしは笑えないよ。
そんなこと言われるとまた涙が浮かぶ…。
「実はさ、俺最初菜穂ちゃんのこと可愛いってあいつに言ったんだわ。でもあいつ、絶対協力しねぇって言ったんだ。珍しいなぁって思ってた。」
黙ってるわたしにフジくんはずっと続けた。
「そしたら俺の女とか言うし。あれにはビビったよ。」
そう言うとまたお冷を注文したフジくん。
黙ってわたしはその光景を見つめてた。