それよりも…鈴ちゃん。

余計なこと言っちゃって…。

あの事話せってことだよね。


「俺、まじやで?関西人ってノリが軽いとか言われたりするけど俺ほんまにクリスちゃんのこと好きになってしもた。」

わたしが明らかに嫌な顔したからかな??

まじな顔で廉が語り始めた。

こんな顔は正直、初めて見た気がする。

いつもチャラチャラして笑ってばっかりだし。

「付き合えたら幸せやろな~とか、一緒にいたら楽しいやろうな~って本気で思うんよ。付き合ってみよ?後悔はさせへん。絶対大事にするし。」


そう言うと今度はギュッと抱きしめた。


「廉、痛いよ。離して。」


わたしがそう言いながら廉を押すけどビクともしない。

男の力ってやつ?

こわい…。


「俺、知ってんねん。クリスちゃんが変な噂流されてるってこと。俺のせいやってこともな。クリスちゃん、こんな純粋なのに”ヤリマン”だの”平気で人の男取る”だの”援交してる”だの嘘ばっか流されとるやろ?」

その言葉を聞いてわたしは動きを止めた。

廉、知ってたの?


「俺のせいや。責任取って一緒おりたいねん。守ってやりたいねん。変な噂これからは一緒に否定して行きたいねん。」


そう言うと廉はもっと力を加えてわたしを抱きしめた。