ひつじが232匹…ひつじが233匹…。

どれくらい時間たったんだろう。


屋上への入り口。

鍵はあいてないのにドアにもたれて座り込んでひつじを頭の中で数えてた。

眠くなって寝たら、涙は止まるのに。


一緒に手つないで帰った、心配してた。

わたしと手つないで帰ったの、いつ以来??

悔しくて、切なくて、悲しくて。

わたしはもういっぱいいっぱいだった。


さっきから振るえ続ける携帯。

誰からのものかはわかってる。


《何があったの?どこにいるの?》

これは鈴ちゃん。

1つ前に戻ったら

《何か言われたの!?大丈夫!?お願い、返事して。》

これは涼子ちゃん。


さっきから2人が何度もメールを送ってくれてる。

授業中なのに。


そう、わたしは授業に出らず階段でサボってた。

カバンさえあればこのまま帰ったのに。


上を向いて涙を止めたいのに止まらない。

苦しいよ。

恋なんて…しなきゃよかったよ。