店からわたしの家まで歩いて5分程。

歩いて来たわたしだけど赤星さんはバイクだった。


「通りがかりだし、後ろ乗って。」


そう言ってヘルメットをわたしに渡してきた。


「そんないいですよ、申し訳ないし!!」


ヘルメットを手に取ったのに遠慮する変なわたし。


「1人で夜道歩かせるわけにはいかんしね。1分で着くって、これなら。はい、ヘルメットしめて乗ってください。」


大きなバイク。

初めてバイクに乗る。

どうやって乗るの??

そのへんからわからなかったけど見たことはあるからなんとなく想像はついた。

赤星さんも自分のヘルメットをしてわたしを待ってる。


「ほら、乗って乗って。」


これって浮気じゃないよね。

壮陛がミス北洋と一緒にバイト先行くのと一緒だよね?

そう考えてわたしは甘えることにした。

夜道はこわいし、ちょっとバイクに乗ってみたかった。


「おじゃまします…。」

おじゃましますと言ったあと後悔した。

プッと笑って

「おじゃましてください。」

って赤星さんが言った。


わたしの前に座る赤星さん。


「どこ掴めばいいんですか??わたしバイク初めてで…。」

そしてスカートがめくれないか心配だった。


「後ろでも俺でも好きなとこをどうぞ。落ちないようにね~!!」


そう言うとエンジンがかかった。

キュキュキュという音で。


そして動くとき、こわくて赤星さんにしがみついてた。