「え?」


驚いて言うと菜穂は顔をあげて笑った。


「冗談♪ごめん、ごめん。じゃ、帰るね。」


小さい声で家に入ろうとする菜穂。

その手を引いてチャリにまたがりながら引き寄せ、そしてキスをした。

ちょっと強引だったかな??

でも嬉しかったから。



「約束、な。」


俺だってキスしてぇし。

願ってもないチャンスじゃん。


そんなキスに菜穂は嬉しそうな顔をして


「また、あしたね!!」


ってすっげー笑顔で入って行った。


来てよかった。

顔見れてよかった。


修二が原因とは思ってたけどこういうこととはな…。



でもこんな俺を受け止める菜穂、趣味は悪いって思うけど離すつもりはないんだ。

どんなことがあっても。