街へ繰り出し、壮陛と手を繋いだ。

見上げた壮陛の顔がすごくかっこよくてこんな人と歩いてるなんて鼻高々だよ。


「何見てんだよ…。」


呆れたようにわたしに言う壮陛。

バレちゃってた…。


「背、高いなって。」


ゴマかし方が下手で嫌になる。


それから壮陛がよく行くというセレクトショップに一緒に行った。

オシャレな雰囲気で店内はお香の香りが漂ってた。


そこでTシャツとかパンツを広げて見る壮陛。

どれでも似合いそう。


結局何も買わず壮陛は不服そうだった。


「今日は何もなかった。」


って。


「壮陛って何でも服、似合いそうだよね。」


スタイルいいし、どんな服装、系統も着こなしそう。

モデルみたいなんだもん。


「そうか?俺多分B系とか絶対似合わねーと思うけど。」


「それは着たくないから思い込んでるんだよ~。」


偉そうに断言とかしちゃった。


それからカフェでお茶してたくさん話した。

そして遂に壮陛が押しに負けた。



「ったく、しつけーな。1回だけだからな。」


そう、涼子ちゃんとフジくんの件。

一緒に遊ぶことが決まった。

涼子ちゃんに帰ってすぐ報告してあげなきゃ。

わたしもワクワクしてきた。