いつのまにか夕方になってた。

起きた瞬間、手に取った携帯。

もちろん何も連絡なし。

はぁぁぁ。って大きなため息をついた。


ドレッサーの前に座って鏡を見たら泣きながら寝たせいか、二重の幅がハンパなく広がってた。

ブッサイク。

自然にそう思った。



「世の中知らないほうがいいことだってあるし、言いたくない過去を持った人もいる。」


夕食を食べ終わってテレビを見てたら顔の大きな占い師が言い張ってた。

まるで自分に言われたかのような気がした。

やっぱりわたしが聞いたのがいけなかったんだって改めて実感。

急いで部屋に戻って携帯を手に取り親指を動かした。


返事来なくたっていいや。

やっぱり素直な気持ちを伝えて後悔しないようにしなきゃ。