「今まで…なんでそんなこと言わなきゃいけねーんだよ。」


また不機嫌になった。

言いたくないって言う風に。


「知りたいから、壮陛のこと…。わたし壮陛のこと殆ど知らないから。」


下を向いてゆっくり話した。

するとまたため息を壮陛はついた。

ため息ばっかりわたしつかせてる。


「知らなくていいことだってあるんだよ。過去なんて知ってどうすんだ。別に関係ないだろ。」


そりゃそうかもしれないけど気になるよ。


「壮陛は女心がわかってないよ…。」


心で思ったことを口に出してしまった。


「まじうぜぇ。」


そう言うと壮陛は立ち上がった。


「女心なんてわかるわけないだろーが。めんどくせぇこと言ってんな。」


わたしを上から睨みつけてそのまま後ろを向いて公園を出て行ってしまった。


「壮陛!!」


その言葉にも振り向くこともせずに。