それからわたしたちは近くの公園に入ってベンチに座った。

そこで決心したことは壮陛の過去を聞くこと。


ヘコむかもしれない。

ううん、絶対ヘコむ。


でも聞きたい。

知りたい、壮陛のことがもっと。


「なぁ、お前夏休みずっと俺と会わない気でいたわけ??」


座ってしばらくして口を開いたのは壮陛の方だった。


「そんなわけなじゃん。でも会ってくれるのか不安だった。」


そう言うと軽く壮陛はため息をついた。

そしてわたしにいきなりキスをしてきた。


「バカな女。」


そう言って笑った。

口は悪いけどその笑顔が見れればいいの。

一緒にいれたらいいの。

さりげない優しさがいいの。


「壮陛?」


「あ?」


わたしはここで思いきって聞いてみた。

勢いだ、もう。


「壮陛って…今まで何人と付き合ってきたの??」


答えが返って来る数秒の間が死ぬほど不安だった。