おなじみの無表情顔がいた。


「あ、雛…お前も同じかよ。」


「何、悪い?」



この、気に障るような話し方の彼女は、菅野雛(スガノヒナ)。


ツンデレで、変態のヲタ。


私とは、小学校からの腐れ縁。


「あぁ、最悪だよ。お前とはなんか一緒になる事が多いんだよなぁ。」


「そうだね。」


雛は、そう返した後、夏波に目を向ける。


「よっ!!雛っ!!」


と、夏波はニコッと笑い、片手を上げる。


すると―――


「よっ!!夏波!」


雛は満面の笑顔で夏波とハイタッチする。


―――何だ!?コイツ!?普段笑わないくせにっ!!




それから、3人でヲタ話をほのぼのとしていると―



突然バタバタと走る音が廊下から聞こえた。


そして―――


――ガラッ


勢い良く教室の扉が開けられる。



そこには――――