彼とのメールで少しいい感じになっていたため、なおさら傷ついた私は、すぐにその恋をあきらめることができると思っていた。


なのに、いくらあきらめようとしても、あきらめられない。


自分の気持ちとの葛藤の日々が続いた。


あの事件以来、彼と後輩が付き合っているのはずいぶんといろいろなところに出回り、全校生徒が知るほどまでになってしまった。


もう、あきらめるしか道はなくなったはずなのに、なぜだろう。


いつから私はこんなにあきらめが悪い女になったのだろう。


いつまでも1つのことに執着しないで、さばさばとクールにいい女を演じてきたはずなのに……


ここまで1人の男に執着したのは初めてだった。


それからしばらくして、彼とのメールは、例の後輩の話題ばかり。


すなわち、彼ののろけを聞くはめになってしまったのである。


しかし、少しでも彼とつながっていたかった私は、