「ドアが閉まります」 運転手さんだ! 電車が発車し始めた。 この電車はどのくらい走り続けるのだろう…… 無音で走っていた。 二人だけの不思議な空間。 私は涼と頭を重ねた。 よくこうして一緒に寝たよね? これからはずっとこうしていようね。 「涼。愛してる」 急激に睡魔がやってきた。 私も目を閉じる。 これで二人とも同じだね。