「ホントに無事でよかったです!!」


「……………。
ところで仮面男はどうしたかね?」

「えっと……
私たちをかばうようにして………」

「そうか…
逝ってしまったか」

「はい……」


運転手は顔を切り替えた。


「安心して彼と一緒にいなさい。
私が運転する。
大丈夫、君たちの魂は永遠に一緒だ」


私は深く頷いた。
運転手は運転席に向かって数車両を通過して見えなくなった。
私は涼の冷たい手を握って温めた。

そして涼と唇を重ねた。


少しは温まったかな?