私は力を振り絞って泣きながら言った。


「今からこの電車は私が管理する!!
私の権限を持って貴様たち全員この場から消えろ!!運転手もだ!!!」


男たちは一斉に逃げ去っていった。
運転手は私の体を起こしてくれた。
私は涼の隣に座り込んだ。


ようやく涙もおさまったところで聞いた。


「運転手さんどうしてここに?
あの時、研究所が大爆発して………」

「私もあの時は死を覚悟したんだ。
だが、爆風で難を逃れ、気がつくと広場に倒れ込んでいた。
この通り、体はボロボロだが生きている」