涼が常に心掛けていることがあった。

麻衣を束縛しない事だ。
ふんわり生きている麻衣が大好きだった。

【ロットマップ入口】

目を閉じている涼の顔に、優しく風が吹きつける。
ゆっくりと目を開けて、意志が固まった事を確かめる。

覚悟を決めて地下へと降りていった。
覚悟しなければいけない理由を一つ付け加えておく。
ここでエントリーした時点で、出場の棄権をしてしまうと、酷ながら舌を抜かれる。

これが鉄則のルールだった。