融合者は私に無線を渡した。


そして、身を構えはじめた。


苦しさに耐えながらもがいていた。



その姿は二重にも三重にも膨らんだ。



段々と一人から二人に分裂しはじめる。



異様な光景としか解釈できない。



フラッシュが辺りを照らし、私はその眩しさに目を隠した。




フラッシュが止んで、目を向けると分裂して二人になっていた。




仮面男が立ち上がる一方で、涼はぐったりと倒れていた。




私はすぐさま涼の元にかけ寄った!



「涼!!
起きて涼!!」