「そうしてほしいのは山々なんだが、一つ頼みがある」


「何だ?」


「私はいま保管所にいる。
いま重盛くんの遺品を見つけた。
彼は願いボールを一つ持っていた。
そこでだ!
今から僕の言う通りにして欲しい」


「……分かった」



運転手は何をするつもりなの?



「この願いボールを使うには必ず申請が必要だ。
今から受付のばあさんの所まで行ってほしいんだ」


「俺はいま涼と融合していて鏡が出せないんだ」


「そうか。
ここで引き離してしまうと危険かもしれんな………」


「いや!
一か八かやってみるぜ」