俺は歩きだした…………



上を向いて歩いた。



輝く葉っぱが俺を照り付ける。



(奇麗だぁ〜)



半分を通過する。




「運転手さん?」


「何でしょうか?」


「恩に着ります」


「いいえ。
あなたの生き様とくと目に焼き付けました。
あなたのことは私が忘れません。
私だけじゃありませんよ。仮面男もずっと忘れないはずです。
ご苦労様でした」


「ありがとうございます!」


「そろそろ時間です。
苦しくはなりませんので安心して並木道を進んでください」


「はい」



鳥が鳴く……