前方を見ると、ホームの一車両目から三車両目に繋がる階段を、駆け上がってくる茶色い子犬が見えた!! 子犬はこっちに向かって走ってくる。 「ワンワン!!!!」 子犬とは思えないほどの声量! ただ事ではない何かが起こってしまっている事を、必死になって俺にぶつけてくる感じがしたんだ。 子犬は立ち尽くす。