家中フローラルの香りで包まれていた。


自分の部屋に入ってベットに横たわる。


あの夢が気になっていた…


あれは有楽町線の新木場駅のホームだ。


ホームには全く人の気配がない…


電車の到着時間は表示されていなかった。


腕時計を見ると午前六時。


なぜ人がいない?
駅員も……


何か聞こえる!


犬?


線路を覗くと茶色の子犬がいた。

 

「わんちゃん!!」



思わず叫んだ。


普通に考えてこんな子犬がはい上がって来られるわけがない!