わずかな意識の涼。 この声援がお前は聞こえるか!? いけぇ!!! いけぇ!!! いけぇ!!! 涼は立ち上がった! 再び強烈な声援が響き渡る!!! あと僅かの三十メートル! 一本…… また一歩…… 進み出す。 フラフラになりながら。 そんな勇姿に追い撃ちをかけるように、ランキング一位の哲章は強烈だった! 動かない体を無理矢理に動かす傲慢さ。