このケータイも解約の手続きをしたから、時期利用が停止するだろう。
きっと心配するだろうから、兄貴には嘘の内容が詰まった手紙を送っておいた。

空っぽの部屋で準備をした。
空は曇っていた。
それを見て俺の心も曇ってきた。

「ダメだこんなんじゃ」

自分の弱気な心に打ち勝たなければいけない!
ここは強気で行かなければ先はない。
俺は冷静に考えて行動した。

今の俺には、財布に閉まってある麻衣の写真だけが原動力となっている!!!

気を確かに持ってアパートを跡にした。