私達の間に
沈黙が流れる。


そして 沈黙の後。
佐々木さんは いつもの笑顔で
「お疲れさん。また明日。」
と、片手を あげて 去って行った。


あげた片手は
私から 離れた手…。


いつもの笑顔は 会社での笑顔…。



もう…。

子供をみるように優しくてー

いたわるような、

あの、私にしか見せなかった、

あの目ではー

もう、笑いかけてはくれないのだろうかー。



佐々木さんの オフィシャルな笑顔は、
後悔でいっぱいの、私の胸を 突き刺していった。